近年のエベレスト事情

エベレストでは近年、“渋滞”が問題視されている。山頂付近で登山者の長い列が出来て、何時間も立ち往生する事態が発生しているという。ネパール政府が外貨獲得のために安全を確保できる範囲を超えて登山許可証を発行(1人当たり1万1000ドル)しているという声もあるが、登山者全体の増加に伴い未熟な登山者も増えていることも要因の一つと言われている。天候が不安定な山頂付近では登山者はキャンプで待機し、晴れ間になるとシェルパと共に一気に登頂を目指す。だが、渋滞となりデスゾーンに長く留まることになると、凍傷や酸素不足による命の危険のリスクが高まる。“渋滞”が直接の原因かどうかはさておき、2019年は5月の登山シーズンまでに死亡者が10人を超え、近年でも最悪の年の一つとなっているのは事実である。